四日市とんてきは食欲を刺激する魅惑のソウルフード。食べたあとは四日市駅周辺をお散歩しよう♪

掲載日:2020.12.14

三重県四日市市のソウルフードである「四日市とんてき」とはどんなグルメなのでしょう?
四日市市内ではなんと、中華料理店・ラーメン店・居酒屋・洋食レストランなど、様々なジャンルのお店でこの「四日市とんてき」を食べることができます。
今回は、四日市市民の胃袋を掴んで離さない、地元を離れても頭から離れない、そんな「四日市とんてき」の名店をご紹介! お腹を満たした後は、近辺を散歩しながら町の歴史文化や風景を楽しみましょう♪

※この記事は、繁体字サイト「三重旅遊情報讚」用に台湾人ライターが繁体字で書いたレポートの日本語版です。
繁体字を使う外国の方向けに三重県の魅力を紹介している記事ですので、少し目線が異なるかもしれませんが、そういった点もあわせてお楽しみください。

美食の天国とも言われている三重県には、各地域に代表的な名物グルメがあります。

松阪市には松阪牛、伊勢志摩には伊勢エビ、あわびや伊勢うどん、津市は鰻料理と津餃子、名張市に牛汁…
そして今回は、三重県最大の都市である四日市市のソウルフード「とんてき」を紹介したいと思います。

「四日市とんてき」の始まりは、1950年代頃からと言われています。

ガッツリとしてインパクトのある味のとんてきは、徐々に地元の方々に親しまれてきて、今ではソウルフードとしての立場を確立しています。

市内では中華料理店・ラーメン店・居酒屋・洋食などなど、様々なジャンルのお店でこの「四日市とんてき」が提供されていますが、調理法や味付けはお店によって様々です。

「四日市とんてき」は、単なる「豚のステーキ」ではありません。

「四日市とんてき」と呼ばれるには「四日市とんてき協会」により定められた定義と特徴を有している必要があります。

その定義は4つ
①ソテーした厚切りの豚肉であること。
②黒っぽい色の味の濃いソースが絡められていること。
③にんにくが添えられていること。
④付け合わせは千切りキャベツが主であること。

そして特徴は
短冊状・スティック状であること。
(グローブ状という一枚肉の片側がつながっている独特の形でもOK)



前置きはこのくらいにして、さっそくとんてきを楽しみに行きましょう!

今回は、近鉄四日市駅近辺にお店を構える名店を紹介したいと思います。

そしてとんてきを食べた後は、近くにある「諏訪神社」や「鵜の森公園」まで散歩してみましょうか♪

まずは、近鉄四日市駅のすぐ側、一番街商店街にお店を構える「一楽」へ。


1972年に創業された一楽は、地元の方々にも愛される中華料理店です。

名物の「とんてき定食」は評判通りにボリューム満点で、圧倒的に香ばしく、その美味さには参りました。


一楽のとんてきのこだわりは、毎日厳選された肩ロースを使用していること。そして、そのこだわりのお肉を250g、特製の醤油ソースで豪快にソテーしています。

ぱっと見では、すごくコッテリしていそうに見えますが醤油ベースなので、重たくありません。
豚肉は歯応えのある食感があり、肉汁とにんにくと醤油ソースのハーモニーはご飯にも、たっぷり添えたキャベツの千切りにも抜群に合います!あっという間に完食しました♪


さらにガッツリ食べたい方や辛いものが好きな方は、「担々麵」を追加してみてはいかがでしょうか。
濃厚なごまの香りと酸味のあるスープが中太麺とよく絡んで味覚も大満足な一品です。


2軒目の名店は、近鉄四日市駅から徒歩1分ほどの場所にある「トンテキ屋ちゃん四日市店」です。

「トンテキ屋ちゃん」は、「ラーメンちゃん」という人気ラーメン屋が開いたトンテキのお店です。

ラーメンも、噂のソウルフードも食べてみたい方には、大人気の「駅前セット」がお勧め。
100gのとんてきと鰹豚骨ミニ麺(普通のラーメンの半分くらいの量)とご飯という最高の組み合わせが楽しめるセットです。


トンテキ屋ちゃんのトンテキは柔らかい豚肩ロースを蒸し焼きして、10種類以上の香辛料と調味料でできたソースで絡めた食欲そそる逸品。

単品のメニューだと、200gと150gが選べます。濃い味が好きな方は注文する時に「ソース多め」や「ニンニク多め」の要望にも応えてくれます。まるで、オーダーメイドのトンテキです。


お腹を満たした後は、近鉄四日市駅北口を出て徒歩5分の「諏訪神社」までお散歩。

「諏訪神社」は、1202年に創建された四日市市を代表する神社です。

毎年10月には、豪華な「四日市祭り(300年以上の伝統を誇る諏訪神社の例祭)」を行い、市民もよく神前結婚式を挙げる、まさに四日市の歴史とともに歩んできた、四日市市民に愛される神社です。



諏訪神社內にある政成稲荷社と山津見神社の鳥居です。二つの鳥居が並んでいる光景は、全国でもとても珍しいとのこと。

近鉄四日市駅東口を出て徒歩5分、日本の伝統文化を体験できる「鵜の森公園」もおすすめ。

鵜の森公園にある「鵜森神社」は、浜田城の旧跡で、文明年代(1400年代)より浜田城主田原家が崇敬した社でした。
祭神は、天照大御神(太陽神)・菅原道真公(日本の学問の神様)・鵜森大明神(田原家の祖先)。




同じく、鵜の森公園にある「田原稲荷大明神」です。

この稲荷は元々普通の稲荷社でしたが、歴史的にも田原家と深い関係があることから「田原稲荷大明神」と改称された経緯があります。

可愛い猫ちゃんもよく遊びに来ますので、猫が好きな方にはとても癒される神社になるかもしれません。


鵜の森公園にある「泗翠庵(しすいあん)」です。

泗翠庵は数奇屋建築の第一人者である中村昌生氏の設計によって建てられた茶室とお庭。日本の伝統文化である茶道を体験でき、気軽にお茶と和菓子を楽しめるスポットです。

食後のデザートに良いかもしれませんね。


四日市市を巡っていると、あちこちで「こにゅうどうくん」と出会えます。

こにゅうどうくんは永遠の6才、いたずら好きな妖怪の男の子です。広く市民に愛される存在で、様々なイベントやプロモーションメディアで活躍中です。


いかがでしたでしょうか。

四日市市では、美味しいとんてきを食べたり、可愛いこにゅうどうくんと出会えたり、少しお散歩すると素敵なスポットに辿りつけたり、とても楽しい1日が過ごせる場所ですよ。

駅近辺にはビジネスホテルも集まっているので、三重県を観光する際の拠点としても便利ですね。


【一楽】
住所:三重県四日市市諏訪栄町10-2

【トンテキ屋ちゃん 四日市店】
住所:三重県四日市市安島1-2-20
アクセス:近鉄名古屋線/近鉄四日市駅


Page Top