うみてらす14の大パノラマで、四日市の夜景を一望しよう♪
掲載日:2020.12.15
三重県でNo1のビルの高さを誇り、工場夜景をはじめとした多様な景観が楽しめる「うみてらす14」は、ソファに座ったまま大パノラマでの絶景を満喫できるスポット。日本5大工場夜景とも称される、魔法にかけられた輝くお城のような「四日市のコンビナート夜景」は、まさに必見です!
繁体字を使う外国の方向けに三重県の魅力を紹介している記事ですので、少し目線が異なるかもしれませんが、そういった点もあわせてお楽しみください。
綺麗な夜景というものは、心まで酔わせてしまうものですね。
今回は、高い位置から町の全景や夜景を眺めることを楽しみしている旅人に向けて、夜景の聖地「うみてらす14」をお薦めしたいと思います。
こちらは、四日市市にある四日市港ポートビル。
三重県でNo1の高さを誇るこのビルは、1999年に四日市港開港100周年を記念するために建てられたもので、高さは地上100mもあり、その高さから多様な景観が楽しめる人気のスポットになっています。
(写真は、霞港公園から撮影したもの。)
うみてらす14は、このビルの14階にあるので、さっそくエレベーターに乗って向かいましょう♪
エレベーターを出ると、まずこの「日本夜景遺産認定証」目に入ります。
近くにある自動販売機で入場券(310円)を購入し、受付の方に渡したら、いざ入場!
「うみてらす14」では、四日市周辺の景色をパノラマで楽しめる他、四日市港のあゆみが勉強できる展示コーナーやナビゲーションシアターもあります。
冬は暖房、夏は冷房が完備されていて、ソファに座ったまま多様な景色が楽しめるので、子供連れの方や、のんびりしたい方にもおすすめなスポットです。
夜景までは時間があるので、まずはコンビナートの歴史から始めましょう。
かつて、四日市港は伊勢湾内最大の商業港で、1932年には豪州からの羊毛の輸入が始まりました。さらに、1950年代になると、日本で最初の大規模な石油化学コンビナートが設立、典型的な工業港へと発展しました。現在では、輸入貨物の約80%が原油とLNGになっていて、原油は沖合約6kmの海上に設置された2基のシーバースから海底パイプラインを通じて、陸上に設置されたタンクへと送られます。
このコンビナートでは、原油から、ガス・車の燃料・船の燃料とプラスチック・合成繊維原料・合成ゴム・塗料原料・合成洗剤など、私たちの生活に欠かせないものが造られています。
環境にも優しいコンビナートで、近辺にはシドニー港公園・霞港公園という二つの公園や、魚釣りスポットもあります。夜になると、コンビナートは幻想的な姿に変身します。その様子は、まるで空から満天の星が落ちてきたように輝くお城のようでした。
こちらが、うみてらす14からも見下ろすことができる「シドニー港公園」です。
豪州からの羊毛の輸入が深まるにつれ、1968年には四日市港とシドニー港が姉妹港提携、お互いの友好を記念して作られたのが、このシドニー港公園です。黄色の長いトンネルは、子供たちにも大人気な遊具です。元々は、工場夜景を楽しみに来ましたが、私たちの日々の暮らしとも深い関わりのある様々の運送船と港の安全を守ってくれる方々の仕事を見学でき、とても勉強になりました。
(写真は、展示されている「LNG(液化天然ガス) 船」です。)
LNG(液化天然ガス) 船とは、超低温輸送のために特殊な材質でできたタンクハイテク船です。液化天然ガスは私たちが使っている都市ガスや火力発電所の発電用燃料としても使用されています。
高さ90mもある「コンテナクレーン」です。
このクレーナを用いて、コンテナ1個をつみおろすのにかかる時間はたったの2分。
四日市港には、6つの「コンテナクレーン」がありますが、2018年には約24万個のコンテナ(最も標準的なサイズの20フィート)を積み下ろしたそうです。
運がよければ、コンテナクレーンが働く姿も見られますよ♪
「コンテナ船」の展示です。
四日市港に来ている大型のコンテナ船には、1隻につきおよそ4500個の20フィートコンテナが入るというのだから驚き!
四日市港にあるモータープール(輸出する自動車を一時的に保管する場所)です。
お隣の鈴鹿市には、Hondaの国内3大工場の内の一つ「鈴鹿製作所」があり、そこで生産された自動車と自動車の部品が、四日市港を経由して世界に輸出されているんですね。
四日市港に来ている大型の「自動車専用船」には、一隻の船になんと6000台の自動車が入ります(Wow!)。
夜景だけでなく、このような興味深い社会見学ができるのもうみてらす14の魅力ですね!
四日市港の安全を守る防災船も見られました。
子供から大人まで楽しめる「あなたも船長」という船の運転が体験できるスペースです。
モニターには、臨場感のある四日市港の映像がガンガン流れてきます。簡単そうに見えて思ったよりも難しく、港や船に働く方々を尊敬せずにはいられませんでした。
続いては、外の風景を眺めましょう!
この方角からは、四日市港から四日市の町、更に鈴鹿山脈まで一望できました。
場所を替えてみると、伊勢湾を越え、遠くにはセントレア中部国際空港も見渡すこともできました。
最もわくわくするのは、夜を待つ時間かもしれません。夕焼けが少しずつ空を赤く染めて、景色は1分1秒映り変わっていきます。
夕焼けに染められた空と、徐々に点灯された明かりが水面に反射しています。
全てのお客さんが静かにこの美しい瞬間を見つめます。旅には、このようなロマンチックな一晩が欠かせないでしょう。
夜のとばりが大地を包み込むと、遠くにある名古屋駅ビル(左側)や桑名市ナガシマスパーランドの観覧車(右側)が輝き、さらに幻想的な雰囲気を醸し出してくれます。
昼から夜まで、多彩な景色が楽しめるうみてらす14の中でも、最も高く評価されているのは、この魔法にかけられたようなコンビナートの夜景です。この夜景を見たい場合は、ぜひ土日祝日にお越しくださいね。
★開館時間:平日は午前10時から午後5時まで、土日祝日は午前10時から午後9時まで。
★住所:三重県四日市市霞二丁目1-1 四日市港ポートビル内
★交通:JR関西本線「富田浜駅」下車徒歩約15分。