☆日本一の清流宮川と大和谷&大杉谷を探索!

掲載日:2012.11.01

何度も水質日本一に輝いた清流・宮川の源流部が日本の三大渓谷のひとつとされる大杉谷。今回、紅葉狩りを楽しめる大和谷渓谷と大杉谷と入り口を取材してきました(2012年10月)

大杉谷へ行く前に、まずは食料調達。大宮大台ICで紀勢自動車道を降りて左折、国道42号を少し走って道の駅 奥伊勢おおいだいへ。地元の特産品、農産物やお総菜などがどっさり。おにぎりと名物の「ないしょもち」を買いました。

そして、ここの道の駅がよいところは、すぐお隣に大台町観光協会があること!大台町のいろんな観光情報をゲットできますよ。


※大台町へのアクセス
  ・お車:伊勢自動車道→紀勢自動車道・大宮大台IC→国道42号→県道31号または424号→国道422号
  ・電車:JR・近鉄松阪駅→三重交通・南紀特急バスで道の駅奥伊勢おおだい→エス・パール交通・大杉渓谷登山バス(要予約・3名から)
      ・三重交通:
http://www.sanco.co.jp/
      ・エス・パール交通:
http://www.ma.mctv.ne.jp/~s-pearl/

※道の駅 奥伊勢おおだい(大台町佐原663-1) 電話 0598-84-1010
           
http://www.ma.mctv.ne.jp/~okuise-o/

※大台町観光協会 8:30~17:15(年末年始休み) 電話:0598-84-1050
            http://web-odai.info
   

宮川沿いに大杉谷の方向へ。途中、ふるさとプラザもみじ館や清流茶屋などのポイントを通って、上流へと進んでいきます。宮川を見ると、山全体が紅葉しはじめていました。

ちなみに、大台ヶ原を源流とする清流 宮川は、伊勢神宮のある伊勢市を通って伊勢湾に流れ込んでいます。その昔、参拝者が宮川で禊ぎをしたことから、「豊受宮(外宮)の禊川」が縮まって「宮川」と呼ばれるようになったといわれています。このほか、25年には神宮式年遷宮が行われますが、新しい正殿が建つ敷地に白石を敷く行事「お白石持行事」で使われる白石は、宮川の石なんですよ。

大きな堰がみえたら、そこが水をたたえる宮川ダム。大和谷渓谷へは、このダムを渡って細い道を先へ進みます。しばらく行くと、橋の手前にちょっとしたスペースがありますので、ここから歩きます。

しばらく進むと、なんとニホンカモシカがぴょんぴょんと跳ねていきます!初めて見ました。そして、ダム湖に架かる銀橋と呼ばれる大きな吊り橋を渡ります。けっこう高いけれど、慣れてくると眺めが気持ちよい☆ 大和谷川を右手に見ながら、てくてくと林道を歩いていきます。

大和谷発電所の送水管が見えるところにくると、ぱっと視界が開けます。川向こうの切り立った渓谷が、色づきはじめていました。見頃は、例年11月中旬~下旬頃みたいで、色とりどりになってきっと鮮やかだと思います。
 この日(10/30)撮影した動画はコチラ:http://www.youtube.com/watch?v=NpaMLUU5j0Q&feature=youtube_gdata&rel=0

ここからもう少し歩き、三滝と凉石岩屋まで1.5キロの看板が見えてきたところが終点です。ここまで約3.6㎞。そんなに高低差もきつくない道で、1時間~1時間半ぐらいです。

そこで折り返し、車に乗り込んでダムを戻って大杉谷の方へと向かいます。しばらく進むと、登山センターが見えてきます。この日はお休みでしたが、大杉谷や登山に関する最新の貴重な情報はこちらでもらえます。入山される場合には、ぜひお立ち寄りください!

※大杉谷登山センター 例年GW前~11月23日(登山期間と同じ) 8:30~17:00(火・木、大雨時休み
) 電話 0598-78-3338         
http://oosugidani.jp/

通称赤橋といわれる新大杉谷橋を通ってさらに上流へ。駐車場からちょっと山へ入ると、その昔高さを計ったところ60尋(約90m)あるように見えたことからその名が付いたといわれる六十尋滝が、水しぶきを上げて流れ落ちていました。間近で見られますよ!この日は、前々日に雨が降ったためか水量が多くて大迫力。上の方からも見られて、とても綺麗でした。

次は、いよいよ大杉谷。道を上っていくと発電所前の終点・登山口に着きます。そこから500mほど手前の駐車場に車を停めて、お昼にしました。

お腹を満たして、いよいよ出発。まずは、登山口横にあるポストに、登山届をだします。入ってすぐ、川に面した大きな岩の中腹を削って作られた幅1mくらいの道を、鎖を握りながら一歩一歩進みます。ちょっとスリリング。

少し行って山道となったところで、下山してきたお二人の登山客に出会いました。登山をされる方は、やっぱり装備も本格的。カッコイイです。宮川をバックにパチリ。

<お願い>
今回、私はよく知った方に案内をしていただいたし、入り口のところを少し見るだけでしたが、登山をされる方はもちろん、少しでも大杉谷へ入山される方は、必ず登山届けをおだしください。そして、特にくつなど、渓谷を歩ける格好でお入りください。お願いします。

せせらぎを聞きながら、川沿いに歩を進めると、ちょっと開けたところにもみじがいっぱい。まだ色づいていませんでしたが、これから紅葉していくと相当キレイだと思います。オススメです。

川原が開けていたので、登山道を逸れてみました。うっすら汗ばんでいたので、頬に触れる風が心地よく、そして、なにより清流のせせらぎ、ところどころ色づき始めた渓谷、鳥のさえずり、すーっと広がる青い空・・・。こんなにも雄大で美しい大杉谷の自然に包まれていると、ホントにココロから癒されます。帰りたくない、ずっとここにいたい、そんな気持ちになっちゃいます。

大台ヶ原は、年間4500㎜を越える多雨地帯で、時には厳しい顔を見せます。だからこそこうした素晴らしい自然が残っているんだと思います。また、今回ご案内いただいたNさんはじめ、山を守る人たちや山を愛する人たちがいてこそのものだと思いました。大杉谷の自然と大杉谷に関わる方々に深い感謝。ずっとずっと、大切にしていきたいです。

大杉谷からの帰り、清流と森に囲まれたリゾート施設・奥伊勢フォレストピアに立ち寄りました。目的は、天然温泉。月替わりで薬草温泉もありますよ。ゆっくり、ゆったりつかって、ここでも癒されました。

ここフォレストピアには、ロッジとコテージがあるほか、パン作りや陶芸などの体験、テニスや釣り、さらには、大杉谷への登山やウォーキング、夏には蛍観賞ツアーなどのイベントがあって、観光の拠点にはもってこい。ぜひ、ご利用ください。

最後に、夕陽が沈む宮川を眺めて帰りました(一覧の写真)。キレイでした。

 ※奥伊勢フォレストピア(大台町薗993) 電話 0120-017137/0598-76-1200
            
http://okuiseforestpia.com/
※掲載されている内容は2012年10月の情報となります
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