絶景プロデューサー詩歩さんがツエノ峰の「雲海」など東紀州の絶景に出会う旅!【後編】

掲載日:2021.12.22

熊野古道伊勢路をはじめとする世界遺産、海山川の豊かな自然、熊野灘がもたらす海の幸など、魅力盛りだくさんな東紀州地域。今回は、絶景プロデューサー詩歩さんが1泊2日で東紀州の絶景スポットを巡ります!2日目となる後編は、ツエノ峰の「雲海」や世界遺産鬼ヶ城、遊覧船でしかたどり着けない熊野の青の洞窟(ガマの口)などなど、絶景スポットが盛りだくさん。詩歩さんと東紀州を堪能しましょう♪

「詩歩」さんは、世界の絶景を紹介するFacebookページ「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」の運営をきっかけに、昨今の”絶景”ブームの火付け役となった方。現在SNSの総フォロワー数は100万人以上、書籍はアジアなどの海外でも出版され、発行部数は累計63万部を突破。日本のみならず世界でも多くの方に知られています。

詩歩さんのYouTubeチャンネル・詩歩の絶景vlogでも、今回の旅の様子が公開されています!YouTube映像は記事の下部にありますので、併せてお楽しみください♪

(参考)前編の記事【「熊野古道伊勢路 馬越峠」や「便石山象の背」に、「シーサイドテラス・グランピングドーム熊野灘」まで、様々な絶景スポットを巡る記事はこちら】

 

■目次

1.ツエノ峰で見られる神秘的な雲海

早起きして、朝6時30分頃にツエノ峰に到着。すると、眼下には山々を覆うように雲海が!雲海は天候などの条件が整わないと見ることができない、レアな絶景なんです。ツエノ峰では11月~2月の晴れた早朝に雲海が出現しやすいそう。さらに、前日夜と当日朝の寒暖差が大きいと、出現率が高まるとのこと。天候をチェックしてツエノ峰に足を運んでみてください。

朝日が登ってくると、雲海がオレンジ色に染まります。神秘的な景色ですね。

 

 

ツエノ峰の雲海の様子を動画でもご覧ください。真っ白な雲海の絨毯がツエノ峰を覆い、時間が経つと朝日が差し込んできて、雲海を明るく照らす様子が美しいですね。

名称

ツエノ峰

住所
熊野市紀和町小川口

2.世界遺産鬼ヶ城

 

2004年に世界遺産として登録された鬼ヶ城は、平安時代初期、征夷大将軍・坂上田村麻呂が鬼ヶ城を根城にして鬼と恐れられた海賊・多娥丸(たがまる)を征討したという伝説が残る場所。熊野灘の荒波や風雨で削られた海風蝕(ふうしょく)と数回の大地震で隆起した凝灰岩の大岸壁で、まさに自然が作り出した「自然の芸術」!熊野灘の海岸線に沿って1キロにわたり続く奇岩の絶景を楽しめます。

詩歩さん「洞窟の天井一帯に、自然にできたとは思えない複雑な形の穴が無数にあって、不思議な光景です」

景色を眺めていると、鬼ヶ城の岸壁にトンビが!

詩歩さん、すかさず撮影。素敵な写真が撮れたみたいです。

名称

鬼ヶ城(熊野市)

住所
〒519-4323 熊野市木本町
電話番号

0597-89-0100

駐車場

有 72台
大型バス 10台
大型バス 18台(鬼ヶ城センター第2駐車場)

公共交通機関でのアクセス

・JR紀勢本線「熊野市駅」から「大又大久保行き」バス約5分「鬼ヶ城東口」下車すぐ

車でのアクセス

・熊野尾鷲道路「熊野大泊IC」から南へ車で約1分

3.海上遊覧で熊野の「青の洞窟」(ガマの口)や「楯ヶ崎」へ

 

鬼ヶ城から徒歩10分ほどの松崎港から、観光遊覧船に乗り込みます。遊覧船は、鬼ヶ城→徐福(じょふく)の宮→青の洞窟(ガマの口)→楯ヶ崎(たてがさき)→海金剛(うみこんごう)の順に、1時間10分ほどかけて絶景スポットを巡るコース。

詩歩さん「どんな景色が見れるのか、楽しみです!」

遊覧船に揺られて、海の上をどんどん進んでいきます。

詩歩さん「海風が心地いい~!」

青の洞窟(ガマの口)

青の洞窟(ガマの口)に到着しました!ガマ(カエル)が口をぱかっと開けたような形が特徴的ですね。

船で洞窟の中へと入っていきます。青の洞窟(ガマの口)の中では、太陽光線が海底に反射して、海面の色が鮮やかに光るため、その日の天候次第で色味が微妙に変わるそう。

今回はコバルトブルー色でした。太陽光線の入り具合が異なる日はエメラルドグリーンに見えることもあるそうなので、何度も訪れて色の違いを楽しんでみたくなります。

楯ヶ崎

遊覧船で楯ヶ崎(たてがさき)に到着しました。約1400万年前の大規模な火山活動で発生した大量のマグマが冷却固結されてできた柱状節理(ちゅうじょうせつり)は圧巻!神武天皇が上陸した地とも伝えられており、神話の地としても有名です。

 

 

動画で見ると、楯ヶ崎がまさに「楯」のような断崖絶壁であることが分かりますね。

詩歩さん「鬼ヶ城に楯ヶ崎などなど、沢山ある奇岩・巨岩の景勝地を巡って楽しめるのは、東紀州旅の醍醐味ですね!」

名称

熊野海上観光遊覧サービス(楯ヶ崎観光遊覧船)

住所
熊野市井戸町654-1(熊野市駅前観光案内所内)
電話番号

0597-89-2229

料金

松崎港発着(熊野市大泊町)熊野市観光公社 0597-89-2229

休日

年末年始(12月30日~1月3日)
※荒天、高波時には中止します。

公共交通機関でのアクセス

JR大泊駅より徒歩15分(松崎港出発)
JR二木島駅より徒歩1分(二木島港出発)

車でのアクセス

①松崎港
紀勢自動車道~熊野尾鷲道路 熊野大泊ICを降りて約3分
②二木島港
紀勢自動車道~熊野尾鷲道路 熊野新鹿ICを降りて約15分

4.遊歩道で阿古師神社・楯ヶ崎・千畳敷へ

 

楯ヶ崎へは、国道311号から入る遊歩道から歩いて見ることもできます(徒歩で片道40分ほど)。

 

阿古師神社

 

遊歩道の途中には、神武天皇の兄・三毛入野命(みけいりののみこと)を祀っていると言われている「阿古師(あこし)神社」があります。美しい青色の海と、白い鳥居のコントラストが美しいですね。

千畳敷

遊歩道を40分ほど歩き進めて、楯ヶ崎の目の前までやってきました。足元には「千畳敷(せんじょうじき)」と呼ばれる、大きな岩々が広がっています。

楯ヶ崎

千畳敷の先端に立ち、楯ヶ崎を撮影する詩歩さん。楯ヶ崎に向かってカメラを構える後ろ姿がカッコいいです!

詩歩さん「遊覧船で見る楯ヶ崎は、近くまで寄れる良さがあって、遊歩道から見る楯ヶ崎は、自分の見たい角度からじっくり見れる良さがありますね」

名称

楯ヶ崎

住所
〒519-4202 熊野市甫母町
電話番号

0597-89-2229

料金

こちらからご確認ください http://kumano-kankou.com/?page_id=465

公共交通機関でのアクセス

JR紀勢本線「二木島駅」から徒歩で約60分

車でのアクセス

熊野市駅から車で約40分

5.徐福茶屋でオレンジジュースをいただきます!

 

遊歩道散策のあとは、「徐福(じょふく)茶屋」へ。徐福茶屋のある熊野市波田須(はだす)町は、今から2200年ほど前、中国の秦の始皇帝の命を受け、不老不死の仙薬を求めてやってきた徐福が上陸した里と伝えられています。波田須は、徐福を祀る「徐福の宮」や、熊野古道伊勢路では最も古い鎌倉時代の石畳が残っている「波田須の道」があるなど、神話や伝説、数々の史跡をたどれるスポットがあるエリアなんです。

なお、徐福茶屋の営業日は月4日ほどに限られていますのでご注意ください。営業日時は公式SNSよりご確認ください。

徐福茶屋では地元熊野市産のみかんを使った100%ジュース(税込300円)を飲むことができます!

詩歩さん「甘みと酸味がちょうどいい。目の前に広がる山や海を見ながらご当地みかんジュースを飲めるなんて、最高ですね♪」

ここで、熊野市井戸町にある「ごはん処えん」の「めはり寿司」弁当(税込800円)もいただきます。めはり寿司は東紀州地域に伝わる、高菜の浅漬けでおにぎりをくるんだ伝統的な郷土料理。めはり寿司を始めて食べるという詩歩さん、お味やいかに…?!

「ご飯を包んである高菜の塩加減が絶妙で美味しいです!」と詩歩さん。この地域ならではのものを食べる、旅の醍醐味ですね!

※ゴミは各自でお持ち帰りください。

【徐福茶屋情報】
住所:〒519-4207 三重県熊野市波田須町454−3
営業日時:木・金曜日 13:00~16:00 
※不定休につきご注意下さい
※月ごとの営業日時は公式SNSよりご確認ください。
HP:https://jofuku-chaya.jimdofree.com/

6.日本最古の神社「花の窟神社」

次は、「日本最古の神社」といわれている「花の窟(はなのいわや)神社」を訪れました。木々や、奉納旗が立ち並ぶ参道を進んでいきます。

「日本書紀」に登場する花の窟には、「国生み」「神生み」の神である「伊弉冉尊(イザナミノミコト)」と、その子である「軻遇突智尊(カグツチノミコト)」が祀られています。ご神体は高さ約45メートルの立派な磐座(いわくら)で、イザナミノミコトがカグツチノミコトを生む際に火傷を負って亡くなってしまい、葬られた墓所であるとされています。

詩歩さん「木々に囲まれた参道を抜けると、光に照らされたご神体が目の前に出てきて、すごく神秘的。ご神体の大きさに圧倒されます。」

名称

花の窟神社

住所
熊野市有馬町 
電話番号

0597-89-0100

駐車場

あり

公共交通機関でのアクセス

JR熊野市駅から新宮駅行きバス4分「花の窟」下車

車でのアクセス

熊野大泊ICから約10分

7.世界遺産獅子岩

 

花の窟神社から徒歩10分ほどの場所にある絶景スポット・獅子岩。獅子岩は世界遺産や、国の名勝・天然記念物に指定されています。熊野灘に向かって獅子が吠えているような姿は、地盤の隆起や、海蝕減少によってつくられたそうです。

詩歩さん「獅子岩と季節ごとの景色を組み合わせた写真をみかけたことがあります。朝日や月が獅子岩の口の部分に入っている様子を映したり、熊野花火大会の美しい花火と獅子岩を一緒に写したり。同じスポットでも、季節や時間帯に合わせて様々な楽しみ方があって良いですね。」

高さ約25メートルの獅子岩の真下まで行ってみました。真下まで行くと大きさがよくわかります。圧巻!獅子岩は、多娥丸が葬られている大馬神社のこま犬とされ、日本一大きいこま犬です。

名称

獅子岩

住所
〒519-4324 熊野市井戸町
電話番号

0597-89-0100

料金

無料

休日

年中無休

駐車場

あり

公共交通機関でのアクセス

JR紀勢本線「熊野市駅」から徒歩で約10分

車でのアクセス

熊野尾鷲道路熊野大泊ICから国道42号七里御浜沿い、車で新宮方面へ約3分

8.日本一長い砂礫海岸「七里御浜海岸」

 

旅の締めくくりに、獅子岩がそびえ立つ七里御浜海岸を歩く詩歩さん。砂浜に海水がたまって、綺麗に空を反射しているスポットを発見しました!

七里御浜海岸は、熊野市から紀宝町まで緩やかにカーブを描きながら約22キロ続く、日本一長い砂礫(されき)海岸(砂海の波や流れによって生じた砂からなる海岸のこと)。「日本の渚百選」「日本の白砂青松百選」「21世紀に残したい日本の自然百選」などに選ばれており、景勝地として知られています。

詩歩さん「夕焼け空と、長く続く海岸の景色が本当に綺麗。穏やかな気持ちになれます。」

名称

七里御浜海岸

住所
熊野市~紀宝町
電話番号

0597-89-0100

公共交通機関でのアクセス

JR熊野市駅から徒歩5分

車でのアクセス

熊野尾鷲道路 熊野大泊IC~国道42号
(熊野大泊ICから約5分)

絶景プロデューサー詩歩さんの1泊2日の東紀州旅はこれにて終了。

詩歩さん「東紀州地域は本当に見所が盛りだくさんですね。濃密な1泊2日の旅行を楽しむことができました!」

旅の1日目となる前編は、熊野古道伊勢路や便石山象の背、グランピング施設などの絶景をスポット巡る盛りだくさんな内容となっています。こちらをご覧ください♪

 

詩歩さんのYouTubeチャンネルでも、東紀州旅の様子が公開されています!

 

 

【動画を見て東紀州に行きたくなったら!】
行きたい場所を選んでブレンドするだけ!あなただけの旅の計画が立てられます。
https://visit.jorudan.co.jp/trip/tripblender/kumanokodoiseji/

【熊野古道の自然や文化をもっと楽しもう!】
熊野古道を行き交う旅人の安全を祈り新たな出逢いを求めて、熊野古道伊勢路や東紀州地域にゆかりのある伝説の8キャラクターがARで甦りました。東紀州八英傑との素敵な旅をお楽しみください。
https://ar8eiketsu.higashikishu.org/

【三重県東紀州の情報はこちらから!】
https://kumanokodo-iseji.jp/

 

記事制作:MSLP

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