【亀山】傾斜地に広がる癒しの里山風景スポット!日本の棚田百選「坂本棚田」を堪能しよう!

掲載日:2024.06.12

三重県亀山市安坂山町、亀山7座の野登山・仙ヶ岳に囲まれたような傾斜地に、「坂本棚田」と呼ばれる美しい里山風景が見られる場所があります。
そもそも棚田とはどんなものなのか?坂本棚田へのアクセス情報や展望が楽しめるスポットとともに詳しくご紹介します!
 

「棚田」ってどんなもの??

みなさんの生活の中で、「田んぼ」は見たことがあるかと思いますが、「棚田」と聞いてどんなものかわかりますか?

  「田んぼの中に棚がある?」

  「棚に田んぼが入っている!??」

棚田は、山の斜面などの傾斜地に階段状に造られた水田のことをいいます。

水田の大きさは大小さまざまで、数えてみたら1000枚あったことから「千枚田」と呼ばれることもあります。

コラム

棚田の役割

わたしたちに美しい景色を見せてくれる棚田には、いろいろな役割があります。


・農業地として利用


棚田米や野菜、果樹の生産をします。


・洪水災害の防止


山林に降った雨の一部を棚田に溜め、治水ダムの役割を担います。一気に雨水が流れないようにすることで洪水を防ぎます。


・土砂災害の防止


稲作により、地割れ・荒廃を防ぎ、地すべりや土砂崩れを防止します。


棚田には、美しく癒される景色だけでなく、農地として生産することにより食につながり、わたしたちの生活の安全につながる災害の防止の役割まで担っているとは、先人達の知恵のすばらしさに感謝ですね!


 

坂本棚田とは

坂本棚田は、三重県亀山市の野登山の麓にあります。1999年7月には、日本の棚田百選に選定されています。

コラム

坂本棚田の特徴

坂本棚田は、全国的にも珍しい「はしご田」が特徴の棚田です。


「はしご田」とは、大小さまざまな自然石を石積みして造られた棚田のことをいいます。


坂本棚田の景色を眺めるのに、展望台の上からの眺めも良いのですが、下からはしご田とともに見るのもおすすめです!

最盛期に約440枚の棚田が耕作されていましたが、現在は過疎化、高齢化、離農化により耕作枚数が激減している状況です。地元の方々により坂本棚田の保存と美しい景観を守るため、さまざまな活動をされております。

取材した日は、棚田の景観を守るために石積み周辺や水田を中心に草刈作業が行われていました!

坂本棚田へのアクセス情報

公共交通機関でのアクセス

JR「亀山駅」からタクシーで約30分です。

車でのアクセス

東名阪自動車道「鈴鹿IC」または「亀山IC」から車で30分です。

近隣にスーパー・コンビニなどがないため、駅や各ICの周辺で飲み物など購入しておくと良いです。

 

位置情報

駐車場

駐車場は、山の駅駐車場(体験広場横)をご利用ください。約30台ほどの駐車が可能です。駐車場敷地内には、無料トイレや休憩所が併設されています。

野登山など周辺の登山にも利用できる駐車場です。紅葉シーズンやミツマタの見頃となる3月〜4月は満車になりやすいのでご注意ください。

※坂本農村公園展望台にも駐車場がありますが、駐車場までの道で狭い箇所があるため、山の駅駐車場のご利用がおすすめです。

坂本棚田へお越しになる際は
◉坂本棚田へ車でお越しになる際は、必ず駐車場をご利用ください。
 駐車場以外の場所に停めてしまうと、他の車両の通行の妨げになります。坂本棚田の周辺道路は、坂本地区に生活する方々の道路でもあります。駐車場所は必ず守るようお願い致します。
◉駐車場は登山者の方も利用されます。駐車される際は、より多くの方が利用できるよう駐車スペースを考慮してご利用をお願い致します。
 また、無料トイレや休憩所の使用についても、他の利用者の方も気持ちよく使用できるようマナーを守ってご利用をお願い致します。

駐車場から坂本農村公園展望台へのルート

坂本棚田の風景を一望できる坂本農村公園展望台があります。 山の駅駐車場から歩いて約10分の距離にあります。

展望台まで途中の風景も楽しみながら歩けるルートを紹介します!

 

①山の駅駐車場から出た道を上っていきます。

②分岐に到着します。分岐の場所に東海自然歩道の案内看板があります。「石水渓キャンプ場・安楽越」の矢印方向に向かって道路を進みます。

③民家の横を通り抜けた先に棚田を展望できるスポットがあります。

④展望台へはさらに道を進み、東海自然歩道の案内看板がある分岐に到着します。看板がある方向(右)へ進みます。

⑤坂を登っていくと分岐があるので、右へ曲がります。そのまま道なりをしばらく進んでいくと展望台が見えてきます。さらに進み、木のトンネルをくぐった左手に階段があるので登ります。

⑥坂本農村公園展望台に到着です!広場には八王子神社・公園があります。左手に棚田を見渡せる展望台があります。展望台の下からも景色がよく見えますよ!

いかがでしたか?

里山風景が楽しめる坂本棚田についてお伝えしました!

今回の取材は5月の下旬にさせていただき、田植えを終えたばかりの水田の風景を楽しむことができました。すがすがしい風が抜けて、風にたなびく棚田の風景がとても気持ちが良かったです!秋には稲穂が黄金色になり、また違った景色を楽しむことができますよ!

坂本棚田では、棚田がライトアップされる「棚田あかりin坂本」が開催されており、今年も11月の開催に向けて準備をされているとのことです!イベントの詳細につきましては、坂本棚田保存会のホームページをご確認ください!

坂本棚田保存会のホームページはコチラ!(外部リンク)

坂本棚田周辺おすすめスポット

 

野登山
野登山
野登山(ののぼりやま)は、標高が851.4mで亀山7座として認定されています。山頂までは、坂本棚田にある山の駅駐車場から約2時間ほどで登頂できます。ミツマタ群生地や平安時代に創建された野登寺があるなど、見どころのある山です!
亀山市石水渓キャンプ場
亀山市石水渓キャンプ場
鈴鹿国定公園内に美しい自然景観があふれる「石水渓」にあるキャンプ場です。団体用宿泊施設として利用できる研修施設、ハイキングの拠点としても利用できるバンガロー施設もあります。
亀山サンシャインパーク
亀山サンシャインパーク
東名阪自動車道の亀山パーキングエリアにある都市公園と一体になったハイウェイオアシスです。水と緑が織り成す総合公園内には、高塚池を中心に周囲を丘にかこまれ、大型遊具や水辺を散策できるウッドデッキ、バーベキューを楽しむ施設もありますよ!

Yamaico!の画像

Yamaico!

ラン歴10年、トレラン・登山歴3年のYamaico!(ヤマイコ)です。
毎日ロードラン、ときどき山を登り、時に山を走っています。

今回の取材で、坂本棚田を訪れるのは2回目でしたが、棚田の風景を見たのは初めてでした!
・・・というのも前回訪れた時が、雨上がりの朝だったので、霧が棚田一帯を包み込んでいて見えなかったのです(笑)。
坂本棚田は記事の中でご紹介した通り、野登山の麓・標高は約250m程の場所にあります。早朝や天候によっては霧がかかっている可能性がありますので、天気とお時間を考慮の上、坂本棚田へお出かけください!

今後も私の趣味として楽しんでいるランと登山から、三重のステキなランスポット・山々を発信します!

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